視線への意識

数年前まで地下鉄などで座っている女性の足元を見ると、

40以上と思われる方は服装に関わらず

きれいに足先を揃えて座っている方が多かったのですが、

最近はこれまた服装に関わらず、スカート姿の女性でも

足を閉じて座っている方をかける事は

めっきり少なくなりました。

 

先日、地下鉄に乗り座っていたところ

途中の駅より乗られた若い女性が私の前に座り

スリムなデニム姿の美しい方でした

きちんと膝を付け、つま先まで揃えて座り、

私も、いつも皆さまにお伝えしているように座っていたところ

その女性の視線がじっと私の足へと注がれているなか、

一駅ごとに女性の膝が段々と離れていき

まぁ仕方がないかと思いながらも私の降りる駅へと近づき

私の仕草でそのことを察した女性の視線が、また食い入るように私の足へと注がれ、

こんなに重い荷物を持って、きれいに立ち上がることができるだろうかと思いつつ

「きれいな座り方・立ち方」をお伝えしている身としては

「いやいや、お手本にならねば」と思いながら視線を感じていましたが、

その視線を意識することがとても大切になり、

以前のブログ「美しい女性」の中で書かせていただいた驚くほど後ろ姿が美しい女性は

やはり常に背中も意識をしていないと決してなれるものではありません。

 

先日伺った社員研修でのお手本のようにきれいな歩き方の男性も

姿勢や脚の運びが綺麗なことだけではなく、

後ろ姿への意識も高く、そのことがさらにきれいな歩き方へとつないでいきます。

 

地下鉄が通り過ぎ、無事きれいな立ち方ができたことにホッと胸をなで下ろし、

重い荷物がさらに重く感じながら帰路につく私でした・・・