5日よりいよいよ「さっぽろ雪まつり」が始まり
ましたね!
大通り周辺は、国内外からのお客様でいっぱい。
雪まつりといえば、懐かしい想い出がありますが、
お若い方はご存じないと思いますが、昔、資生堂
の提供で「おしゃれ」という全国放送の30分番
組がありまして、年に1度、応募で選ばれたデザイナーの作品を身にまとい、雪まつりの雪像の上をモデル達が歩いて披露し、優秀作品などいくつかの受賞者を選んでいました。
収録前日にはリハーサルを行いますが、その年のオープニングの構成は、ステージ上につくられた
階段にモデル達が全員並び、その後階段を下りて
ステージを歩き、またもとの立ち位置にもどるといった内容でしたが、モデルは宝塚と同様、階段を下りる時は下を向いてはいけませんが、雪像の上はとても滑り、皆、恐怖のあまり思わず下を向いてしまうのですが、ショーの総プロデュースをしていた某モデル事務所のS氏が「下を向くな!」と叱り、最初からやり直しとなりますが、一人でも下を向くとまた最初からやり直しと、恐怖は何度も続きます・・。
その後は一人ずつ歩いて作品を披露し、最後の立ち位置はTVカメラの正面となりますが、デザイナー名や作品のコンセプトなどのコメントののちモデルは裏へさがりますが、事件?は次の日の
本番でした!
私以外のモデルさんは、皆さんローヒールのブーツでしたが、デザイナーさんの希望で私は9cmヒールのパンプス。
私の順番となり、ステージを歩き最後の立ち位置へ立った瞬間、軸足となった右足に重心を掛けると、その右足のヒールがすべて雪の中へ・・・。
女性のアナウンサーさんの作品コメントは15秒~20秒程度。その間、頭の中は「どうしよう!!」との思いと同時に対策を!
正面にはTVカメラがあり、常日頃ショーではアクシデントが大きければ大きいほど冷静を装うようにと教育されていましたので、このとんでもない事態ゆえ「何もありません」という表情でカメラを見つめましたが、3列目くらいで見学していた友人にも、ヒールがすべて埋まったのははっきりとわかったそうで、抜き方を間違えてしまうと、思い切り脚を上げた瞬間、パンプスが
客席へ飛んでしまう可能性もあり、けれどもかなりの力を入れなければ抜けない状態。
数秒の間いくつかのパターンを考えて最終的に選んだのは、力を入れて真上に靴を上げてみる、
それでも抜けない場合は、ショーの振り付けのように美しく手を使い、ゆっくりとかがんで抜こう!かがんだ場合は、編集でなんとかしてくれるだろうと考え、いざ真上に一気に上げてみると、
なんと!見事成功!!!
事なきを得た後は、2~3回のターンをして裏へと下がるはずが、あまりの嬉しさにターンが止まらず5~6回するありさまで、終了後にこわ~いプロデューサーのS氏が駆け寄ってきて、叱られる!と思っていたら「いや~、一体どうするのだろうと思って見ていたけど、よく抜けたなぁ~!本当に良かった、良かった!!」と笑顔を見て、ほっと安心。
収録を終えると、審査員の皆様、司会者のお二人、モデルの順にステージを下りますが、司会をなさっていた、ファンファン大佐こと岡田真澄氏は、前日のリハーサル時と同じように下で待っていてくださり、階段を下りるモデル一人一人の手をとりエスコート✧
通常であるならば、寒さですぐに温かい控室に入ってしまうところですが、見えない裏側での心遣いに感動し、寒さと恐怖の身体も温まる思いでした。
今となっては遠い日の、良き想い出のひとつです*・*
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